タイトル:ラブレター~瀬尾公治短編集~
作者:瀬尾公治
1巻完結作品。1冊に3作品収録。
【収録内容】
〇ラブレター(実話再現「NNNドキュメント 婚約者からの遺書」より)
【ラブレター(実話再現「NNNドキュメント 婚約者からの遺書」より)】
☆あらすじ☆
時は昭和16年。戦時中。図書館司書として実習中であった持田智恵子は、図書館に通う2歳年上の学生・穴澤利夫から突然告白される。突然の出来事に動揺を隠せずその場から逃げ出してしまう智恵子だが、その後に利夫から送られてきた手紙に心を動かされ、文通という形で2人の付き合いは始まる。次第に戦争が悪化していく中、2人の恋の行方はいかに…。
☆筆者の感想☆
戦時中の男女2人の様子を実話を再現していることもあり、とても興味深く読み進めてしまう物語。文通でのやり取り、簡単には事が進まない結婚、会いたくても会えない状況など…。この物語でしか味わえない臨場感や時代の背景みたいなもが伝わってきます。
【HALF&HALF】
☆あらすじ☆
美大生の永川慎一は、隣を歩いていた真田夕希に気を取られていると、道路を横断中にトラックに2人とも跳ねられてしまう。目を覚ますとそこは生と死の境にある場所だった。どこからか声が聞こえてくる。「お前たちの魂は黄泉の国へと誘われる、どちらか1人だけ生きることを許そう、今日より7日の猶予を与える、2人で話し合い’生きる者’を決めておくように、それまで命を含む全てのことを共有するものとする」気づくと現世に戻っている2人。お互いにその場を離れようとすると急に心臓が痛み離れられないことに気づく。「命を含む全てのことを共有するっていうのは…」その日から初対面だった2人の7日間が始まり…。7日後の決断はいかに!
☆筆者の感想☆
現実離れした設定ではあるが、これもまた興味深い作品。2人の様子からは純粋な人間としての感情や言動などが表現されており、タイムリミットが迫るにつれて変わっていく2人の心情に心惹かれます。慎一と夕希の決断は本編にてご覧ください。
【梓颯】
始まりは下駄箱に間違えて入れた1通の手紙だった…。
憧れの先輩・伊藤葵月に告白をするために下駄箱に手紙を入れた黒田謙志。「…誰!?」待ち合わせ場所で待機していると、そこに現れたのは伊藤先輩ではなく同級生の伊藤梓颯だった…。「実は私もね…、ずっと黒田くんのことが好きだったの…」勘違いから始まる恋の行方は!?
☆筆者の感想☆
勘違いから始まる恋。薄っすらと勘違いであることに気づく梓颯を前に「あの手紙間違いだったんだ…」という謙志の言葉。その先が気になりすぐに読み進めてしまいました。
【最後に】
1巻で完結する短編集なので、とても読みやすい本でした。おすすめなのでぜひ読んでみてくださいね!
コメント
Appreciating the time and effort you put into your blog and detailed information you offer.
It’s awesome to come across a blog every once in a while that isn’t the same out of
date rehashed material. Wonderful read! I’ve bookmarked your
site and I’m including your RSS feeds to my Google account.